野蚕糸庵

野蚕糸庵

野蚕糸とは

野蚕糸の由来

染色作家・工藝作家・彫刻家の和田隆徳が、インド・バナーラシで
織られているシルクのサリーと亜細亜布に魅せられ、繭糸のルーツを
たどるために約10年前よりインドを訪問していました。
そこで原始の繭、貴重な絹"野蚕糸"と出会います。
インドで12の州を回り、様々な野蚕糸を研究し、着物生地に最も
適した糸として発見されたのが、ムガサンシルクと最高級とされる
タッサーシルクでした。
それから8年の間、その糸自体が持つ魅力を最大限に出せる生地を
作るため、現地の職人と機(はた)織り技術の研究を重ね、着物巾の
織り機(はた)を完成、製品化に成功しました。

バナーラシ地図

野蚕糸の種類

ムガサンシルク

インド北東部のアッサム地方にのみ生息するヤママユガ科の
ムンガ蚕が吐く糸。
淡い褐色の繭をつくり、繰糸後は美しい黄金色になるので
"ゴールデン・シルク""ゴールド・ムンガ"とも呼ばれています。

タッサーシルク

インド全域に生息するヤママユガ科のタサール蚕の吐いた糸。
色は光沢のあるクリーム色。日本の着物に例えると西陣の
最高級織物に匹敵します。
王族やマハラジャ(インドの上流階級層)しか着ることの
できなかったほど貴重で高価な織物です。天然の繭から
作られる織物としては最高級の品質と質感を誇ります。

ポイント1

タッサーシルクは光沢に優れ、繭ごとに
ベージュから濃茶まで発色が様々で、
そのために布に織り上がったとき、
木目のような美しい色の濃淡が現れます。

野蚕糸の特徴
ポイント2

野蚕は紫外線や外界の病害、外敵などを
防ぐための丈夫な繭糸を作り出すので、
強いUVカット効果があります。

ポイント3

野蚕糸は、養蚕糸とは異なり、糸の内部に
細かな孔を無数に持っています。
それによって真綿に近いふっくらとした
風合いと、優れた通気性・保温性を絹糸
本来から持っています。

ポイント4

養蚕シルクは50年もすると素材自体が自然に
劣化してきますが、インドの野山で育った
野蚕糸は丈夫で長持ち。親子3代どころか
5代6代と受け継がれて行くと思います。
耐候性が強く、自然の色のままで漂白も
していないので、回を重ねての染め替えも
可能です。

ポイント5

野蚕糸は、繊維の中に小さな孔が無数に
あいています。緻密性の高い家蚕(養蚕)
のシルクに比べ、密度が低く非常に軽く、
何倍もの通気性・吸水性・放水性・保温性に
優れています。「シルクの科学」によると
中国の医科大学等の共同研究では、
アトピー性皮膚炎、老人性皮膚掻痒症、
妊娠期掻痒症に対し有効性が高いと言われて
います。

野蚕糸証明証
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